軌道上撮影プラットフォーム

Background

切っ掛けは、2016年に打ち上げ直後に故障してしまった天文衛星ASTRO-Hにありました。

ASTRO-Hの故障後、現状把握のためテレメトリデータや地上からの望遠鏡などによる分析が行われましたが、外部から拝見してかなり分析に苦戦されているイメージがありました。

結果として異常回転による破断という(推定)結論がJAXAより発表され、大きなショックを受けたと同時に「よく考えたら、軌道上で宇宙機を目視で見る機会ってそんなに多くないな」とも感じました。

現状の軌道上把握の方法はテレメトリで行う(画像はイメージ)
このような画像があれば宇宙機の現状把握に有用

人工衛星を開発/運用している皆様へ

人工衛星には様々な展開機構が搭載されます。

・太陽光パネル
・通信用アンテナ
・テザーなどミッション部

人工衛星が打ちあがったのち、これら展開機構が計画通り稼働したかどうかはこれまであまり目視確認できませんでした。できたとしても、人工衛星本体に取り付けたカメラから一部を撮影するのみで、全体として無事展開したかを撮影する機会はほぼゼロであったと思われます。

電圧が安定しないが、太陽光パネルやアンテナが開いていないのではないか?
テレメトリ受信できないが、アンテナが開いていないのではないか?
運用は問題ないが、展開機構が予定通り稼働したか、目視で見れないか?

こうした人工衛星の運用における不安、課題を解決するため「人工衛星を撮影する人工衛星」の設計開発を始めました。

Business Plan

軌道上撮影のための方策として、人工衛星を多数打上げ撮影対象に最接近する機会を増やす方式を考えており、あらゆる人工衛星の撮影依頼にも対応できるようにしたいと思っております。

また、打上直後の人工衛星点検だけでなく

・人工衛星の破損時撮影
・プロモーションとしての撮影
・有人飛行の記念としての撮影

将来的にはこのような様々な用途にも応用できると考えます。

弊社はこのような「軌道上撮影プラットフォーム」の構築を目指しております。

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